こんにちは 事務局の臼井です。
守山市民病院の譲渡先について、名古屋市病院局は30日、「医療法人いつき会」に決定したと公表しました。病院局のホームページの記事をご覧ください。アドレスは:http://www.byoin.city.nagoya.jp/topix/jouto-mori.html と:http://www.byoin.city.nagoya.jp/topix/joutosaki-mori.html
病院局の記事は、「名古屋市立東部医療センター守山市民病院の民間譲渡について」と題されたものと、「名古屋市立東部医療センター守山市民病院の譲渡先の決定について」と2つあります。
はじめの文書では、守山市民病院の民間譲渡を病院局が市議会に提案して可決されたこと、来年の3月31日までは名古屋市立として診療をつづけるが、4月以降は民間の病院として運営されること、30日に譲渡先を「医療法人いつき会」に決定したことが記されています。
次の文書では、譲渡先が決定されたことと、その譲渡先の医療法人の事業計画(概要)が記されています。
法人名は「医療法人いつき会」、所在地は「愛知県犬山市上坂町5丁目232番地」。
事業計画では、診療科目が、内科、呼吸器内科、循環器内科、整形外科、小児科、皮膚科があげられています。
病床は、101床で、「療養病床86床、緩和ケア15床」となっています。
施設では、診療棟(外来棟)を新築し、既存の病棟は改修するとしています。
その他で、外来人工透析(60床)を実施。デイケア(通所リハビリテーション)を実施が書かれています。
病院局は、このように発表しました。
また、選定委員会の開催は、第1回が6月28日、第2回が9月18日、第3回が10月29日に開かれ、応募したのは「医療法人いつき会」の1者だけと書いてあります。
選定委員会では、次のような「主な意見・要望等」が出されたことも記されています。
ア 病院運営に際し、地域住民の声を聴き、診療機能の拡充に当ててほしい。
イ 経営方針(地域に根ざしたもの)をしっかり見据えて着実に取り組むことを期待する。
ウ 存続が大事なので、是非うまく経営してほしい。
エ 診療科目を出来るだけ増やして、少なくとも守山市民病院時の水準まで期待する。
オ 病院への交通アクセスが悪いので、愛知医科大学病院や旭労災病院の様に病院のバスを運行してほしい。
診療科は、譲渡されることによって、少なくなります。おそらく、医師の確保が一番難しいことだと思われますが、着実に医師を増やしていくことが大切だといえます。
病院全体としては、「高齢者にやさしい」方向を向いていると思われますが、地域には若い人も住んでいます。すぐには難しくても、分娩のできる産科の復活は地域に必要なことです。川に挟まれた守山区には、災害時の医療が欠かせません。
譲渡先が決まったのですから、行政の担当として名古屋市病院局は、住民の求めている地域医療が今後どうなっていくのか説明責任があると思います。関係者の話し合いが重要と考えています。
この医療法人「いつき会」と地域住民との信頼関係を築くため、住民説明会の開催が必要ではないでしょうか。
皆さんのご意見をお寄せください。