カテゴリー「守る会の活動」の記事

2013年6月 5日 (水)

2013年総会を開催

地域医療を考え守山市民病院を守る会(略称:守山市民病院を守る会)は、昨年の6月に引き続き、5月25日に2013年総会を開催しました。

 会が発足してから今年でもう11年になります。発端は2002年に名古屋市が、「市立病院整備計画(案)」を発表したことにあります。その計画案は、

① 守山市民病院を東市民病院のサテライト病院にする。

② 入院手術は行わない。

③ 産科をなくして赤ちゃんの産めない病院にする

というものでした。

 これは大変と守山市民病院を守る会を発足させたのは2003年1月のことでした。それ以降の11年、月2回の定例世話人会を基点に、守山市民病院の存続と充実を目指して精一杯の活動を展開してまいりました。

 河村市長になってから状況が急変しました。5つある市民病院の内、城西病院は民間譲渡、緑市民病院は指定管理者制度に、そして守山市民病院も民間譲渡されることになりました。そして今年の4月からは守山いつき病院になりました。

総会の参加者は24名でした。行事が重なっていた関係や、譲渡されてしまったことへの「あきらめ」もあったと思われます。会のなかでの発言でも、

・守山市民病院の近くの方も参加が少ない。
 ・会費も取っていない、会の組織の在り方も考える必要がある。
 ・守山いつき病院からの情報が来ない。
 ・話し合いの場を設けることが必要。
などがありました。

前段で、愛知県民主医療機関連合会の事務局長である久保田武さんから講演をしていただきました。

「愛知県地域保健医療計画」2013年の内容を説明していただきました。県が考えている医療の内容とその問題点です。医師不足のため診療制限をしている病院数や診療科目、病床数の過不足の現状、救急搬送の問題点などです。

地域医療を守り、発展させるには

*いつでも、どこでも、だれもが安心して医療にかかれる体制づくり

*「自立・自助」ではなく公的保障を中心にすえる

*地域での協同、安心して住み続けられるまちづくりの運動

*地域の病院、医師会などとの懇談やつながりづくり、病院や医師を励ます取り組み

*病病連携、病診連携、医療と介護の連携など望ましい「地域包括ケア」づくりを

の提起をいただきました。

今後の活動方針は、

1、譲渡条件を守らせるように働きかけていく。その内容は、(1)病床数は101床、(2)高齢者にやさしく、地域の医療需要を勘案した診療機能を有すること(3)10年以上にわたり、持続的に医療を提供すること(4)地域住民に親しまれる病院運営に配慮すること です。

2、総合的病院づくりを働きかけていく。診療科目の増加と101床の病床をいかした病院づくりです。

3、地域の医療需要を勘案した診療体制と地域に親しまれる病院づくりを共に進める。

4、名古屋市の健康を守る役割を追求していく。救急医療と災害時医療に責任をもつよう追及する。

5、地域医療をよくしていくには、国の社会保障費を削減しようという政治がネックになります。TPP参加や消費税の増税も影響します。根本にある問題が理解できるよう学習活動に取り組みます。

6.会の体制強化も図っていきます。  

です。

 『世話人会』は第1・3木曜日に守山生涯学習センターで開催していきます。どなたでも参加できますので積極的にご出席下さい。

 会の名称は「守山の地域医療をよくする会(旧守山市民病院を守る会)」に変更することを確認しました。

 今後もよりよい地域医療を目指し、活動を展開してまいりますのでよろしくご協力をお願いします。

 役員は

代表幹事 橋本 克己

事務局長 臼井 泰紀

幹事   くれまつ 順子、荒川 裕、山本 友子  です。

よろしくお願いします。

ブログの名称も変更しました。よろしくお願いします。

2013年3月20日 (水)

4月の“おしゃべり喫茶”はお休みします

 こんにちは 幹事の荒川です。

 毎月開いてきた“おしゃべり喫茶"に、多くの方にご参加いただき、ありがとうございます。

Dsc_0029_640x477 さて、4月の“おしゃべり喫茶”は、会場となっている守山生涯学習センターが4月~5月は空調設備の工事のため使うことができません。「近くでいいところはないか」と他の会場も検討しましたが、見つけることができませんでした。そのため、4月の“おしゃべり喫茶”はお休みさせていただきますので、よろしくお願いします。

 5月の“おしゃべり喫茶”までには会場を必ず見つけ、開店できるようにします。その際には、お知らせしますので、ご来店をお待ちしています。

 写真は、守山市民病院の東を南北に通る「すいどう道」を北に下がったところにある西浦市場公園の近くで咲いていた今年のサクラです。

2013年3月16日 (土)

守山市民病院に感謝

こんにちは 事務局の臼井です。

 守山市民病院は、この3月31日で市立でなくなり、さらに名前までもが「守山いつき病院」と変えられます。

 守山市民病院は、1954年に旧守山市が市民病院として開設し、63年に守山市が名古屋市と合併して名古屋市立守山市民病院となりました。この60年間、市民の命と健康をまもりつづけてきました。生命の誕生を見守り、けがや病気の治療を行い、命の終焉をみとってきました。感謝します。

 守る会では、この60年間の守山市民病院が果たしてきた役割と、そこで働いてきた医師や看護師、薬局、事務や給食など、多くのみなさんに感謝しようと「感謝のセレモニー」を企画してきました。その内容を病院局に伝え、院内で行えるようにはからっていただきたいと要請してきましたが、できないとの返事が来ました。

 そこで、僭越ですが、ホームページ上でありますが、住民と今まで利用してきたみなさんに代わって感謝状を公開させていただきます。Img205_1024x712 60年間の公立病院としてのお努めありがとうございました。

2013年1月25日 (金)

守る会 病院局に19学区を対象にした説明会を再度求める

こんにちは 幹事の荒川です。厳しい寒さがつづきます。体調管理の難しい時季ですね。

 さて、守山市民病院の市立廃止まで、あと2ヶ月半となりました。病院局は、住民説明会を2月21日に病院内で2回開くことを決めています。(下の写真は「守る会ニュース」第31号から)Img175_640x544
 しかし、これでは、通院中の患者さんや、入院中の患者さん、そして病院の近所にお住まいの方には参加できても、守山区にある19学区の方を対象とはしていません。守る会は、1月21日に病院局を訪れ、「21日の病院内の説明は必要」とした上で、「守山区の19学区すべてを対象にした住民説明会を開くこと」を重ねて申し入れしました。

 守る会では、選定委員会で譲渡先が決まってから病院局に住民説明会の開催を何回も要請してきました。病院局は「しない」とは言いませんでしたが、「広報(なごや)に載せるのにスペースを確保する」と言って昨年中には開催しませんでした。そして、「開催する」と連絡があったのが「2月21日に病院内で2回行う」というものでした。

 昨年の住民説明会で、「病院周辺の6学区しか案内していない」と住民から強く指摘され「情報の公開と共有」を求める意見がたくさん出されました。その意見に対して、病院局は「ごもっともです。今後そのように努めます」と答えています。

 にも係わらす、病院局は、またもや病院周辺の住民だけを対象にした説明会で済ませようとしています。区民には、「守山市民病院が市立でなくなる」「診療科も減らされ民間の運営になる」ということが十分に周知されてはいません。行政のお知らせが偏っています。

 今回の説明会は今までとは違い、実際に守山市民病院が市立としては「廃止」され、4月1日から民間の運営に替わるのです。

 守山区は、名古屋市と合併して今年で50年になります。守山市民病院は、その合併する前からありました。守山市(当時)の医療を担うために「地域に病院が必要」と当時の守山市民が建設したのです。その必要性は、今も変わりません。住民の強い反対にもかかわらず、名古屋市は市立を廃止し、民間に譲渡したのですから、住民の納得のいく説明が求められています。

 19学区すべてから参加のできるように、区役所の講堂のような大きな会場での住民説明会の開催を強く求めます。

2013年1月18日 (金)

おしゃべり喫茶にようこそ! (第3回)

 おしゃべり喫茶にようこそ! 

  こんにちは 幹事のくれまつです。

 1月9日、“私たちの守山市民病院を語ろう”と生涯学習センター喫茶コーナーの一角をお借りしてはじめた“おしゃべり喫茶”の3回目を開きました。

 譲渡先が「医療法人いつき会」に決まったのに、その後どうなっているのかと心配されている地域のみなさんと、「コーヒーでも飲みながらお話ししましょう」とチラシでご案内しました。

 Dsc_0083_670x1024「いつき会についてどこまで進んでいるのか聞きたくて来ました」という女性など、10名の参加でした。

 守る会から「守る会ニュース第31号」を参考に、いつき会との懇談のようすと、昭和区に設置した施設の説明をしました。あとは幹事もふくめてフリートークです。

 ○:いつき会の4月からの医療について医師・看護師などの人数確保がまだはっきりしない状況。

 ○:いつき会は、見学できるのか。
 (「今現在見学できるかは、わからない。」と事務局)

 ○:いつき会との懇談会のようすをもう少し詳しく、いつき会の対応は?

 ○:こちらは幹事5名と岡田さん、相手は5名。若い責任者と一人ベテランの方が話をされた。警戒をしているようす。

 ○:病院をこれまで経営したことのないところ。手術はできない。病院局の話では、医師が確保できれば一般病床になり、手術もできるようになる。

 ○:病院を改修するというが、自分は病院の裏に住んでいる。4つ5つ受診してきたのに、不安だ。

 ○:いつき会の説明では、防音の措置などをして診療は続ける。病棟の工事については、入院患者には転院を考えてもらうことを考えているよう。半年前と比べて患者は少ない。

 ○:うまいことやってもらいたい。

 災害時の医療に関する資料が事務局長から出され、参加者から意見が出されました。

 ○:災害時の医療活動拠点がなくなる。守山は特殊な地域。

 ○:当局は、地震で橋が落ちることはないというが、老朽化していて、本当に大丈夫だろうか。

 ○:洪水がきたら橋が流されないか心配。一昨年大雨で、しだみは洪水。地震と洪水と液状化を考えないと。東市民に行ってくれといわれてもいけない。瀬古とか鳥羽見とか川にはさまれた低いところは心配。

 話ははずみ、病院をめぐる市政と国政にも

 ○:区民の要求にあった病院にできるのか、何も見えてこない。展望みえない。今転院をすすめている。名古屋市の姿勢が問題。売ってしまった市の責任はどうなるのか?民間にどうこういえない。病院局の責任。市がどういう立場にたつのか。区民のためになることをやってもらいたい。4月から東市民に行くとなると、たいへん。市に要求していくことはないのか?

 ○:本山さんの頃、福祉日本一。それがどんどん悪くなった。国の医療費削減、医師数を減らしてきた。河村市長が、委員会をつくって、城西を売却、そのあとすぐに守山を決めた。福祉を守りますと言わなかったことが背景にある。

 ○:大学の医学部の定数を減らしてきた経過もある。

 ○:財政難と言って福祉を削ってきた。いつき会にはがんばってもらうしかないが。

 ○:交渉をして診療科をふやすしかない。金シャチ、二の丸、三の丸の整備をするという河村市長は哲学が間違っている。地域住民のことが大事だ。

○: 国の医療システムを変えないかん。瀬戸の医師会は看護婦の采配とかやらないといけない。医学校や病床をへらす国の方針を変えないと。愛知医大は3ヶ月で患者を「放出」という言葉を使っている。階段のステップをあげて交渉を。ぽかぽか温泉(松井市議のこと)が相談にのるといっていた。病院は命の問題だ。

 ○:あのころは、総合病院でよかった。いつき会は眼科がない。内科について、診療を継続して受けるか聞かれている。看護婦の振り分けをやっているようだ。

 ○:本当によく患者が来ていた。産婦人科は遠くからいらして。私は、陶生病院の循環器にかかっている。5時間6時間も待つ。(腕の良い医者には患者が集まるという意味)。いつき会は個人の経営にしては敷地が広すぎる。私も日進市で経営者だった。私だったら、半分ぐらいをスーパーにする。いつき会の経営は大丈夫か。患者がよってくるような、よそとは違ういい先生が必要。26年に完成では間に合わない。「いつき会についてどのへんまで進んでいるのか聞きたいのでおしゃべり喫茶に来ました。」町内会からのお知らせもなく、守る会のニュースしか、わからない。

 守る会で「こんなことやったら・・・」という提案も

 ○:いつき会は、近所に宣伝できない。守る会が協力してチラシをまくことはできるが・・。

 ○:2月21日の説明会に地域から参加して守山市民病院に愛着をもっていることをしめすことが大事。

 ◎幹事の感想

 いつき会が「どんな姿勢で守る会と懇談したのか」質問が出されて、守る会に対しては、警戒しているような感じであった。医療体制が十分確保できていないことについて、病院局・名古屋市は何も責任をとろうとしていないことが、問題だという意見。国の姿勢や名古屋市の姿勢についても意見。災害時の医療の不安。区民の要求にあった病院にできるのか、展望がみえない。たくさんのご意見、ありがとうございました。

2月も、第1水曜日に、同じ会場で予定しています。どうぞ、お気軽にお越しください。

2012年12月22日 (土)

「いつき会」さんと懇談しました

主な内容は以下の通りです。Itukikaikonndann2

12.12.19

於 守山市民病院3階小会議室                  

                           

                           右側――守る会、左側――いつき会

・要望に、やりますやりますと安易には返答できない。医師・看護師を確保しながら着実にすすめていきたいというのが、基本的考え方です。      

・ドクターの人数などは、2月中旬の説明会までには、ハッキリさせたい。

・緩和ケアは、患者さん、家族の意向を踏まえて、4月からどうするか考えたい。

・4月に改修に入るので、騒音の問題等、患者さん目線で考えたい。転院等も考えねばならないかもしれない。

・交通アクセスは、長期的には考えねばならない課題と思う。他との調整もあり、いつき会だけでは決められない。

・10億の赤字を出していた病院を引き継ぐが、民間では、赤字経営は出来ない。儲けるつもりはないが、守山だけで経営できるようにしたい。

・財政的に成り立ちうるところでやっていきたい。

・幅広く意見を求めたい。いろんな声をいただく機会を設けたい。目安箱なども。

・住民の声を聞くという姿勢は、今日がそういう席です。

・成り立ちから、地域密着しかとりえがない。情報発信・受け入れ、地域とコミュニケーションを図っていきたい。

・名古屋市の地域の医師会に入る。

・予防、診療、福祉の連携という考え方で、石川橋の施設はいままでの経営の集約 施設です。

・地域の介護施設と連携をとりながら、医療中心でやっていきたい。信頼される病院をめざしたい。

・病院名は仮称「守山いつき病院」で、行政の了解がいる。

出席者

介護老人保健施設 いつきの里 事務長 原 克行(主な答弁者)

樹クリニック 事務長 本村 幸太郎

いつき会グループ 本部 岩渕 洋

いつき会グループ 本部 大谷内 良太(石川橋)

いつき会グループ 本部 齋藤 譲

守る会 

橋本 克己、臼井 泰紀、くれまつ順子、山本 友子、荒川 裕、岡田 榮一

病院局 佐々主幹 ほか

2012年11月30日 (金)

いつき会石川橋の複合施設の内覧会に参加して

 こんにちは。幹事の荒川です。

 医療法人いつき会は名古屋市昭和区・石川橋に複合施設つくり、12月1日にオープンさせます。その内覧会が11月24日に行われ、守る会の幹事5名がそろって見てきました。Img140_465x640

 8階建ての建物の第一印象は、当然ですが「きれい」でした。しかも豪華に見えました。幹事の一人が「守山にはこんな豪華なものは合わないネ」とつぶやいたほどです。そのときに頂いたリーフレットをご覧ください。

 「メディカルいつき」のコンセプトは
医+食+住+動+美 による「安心と信頼」の提供

 とうたわれています。

 1階はクリニックなどでX線やCT、胃カメラなどの新しい医療機器が目を引きました。カフェもあって、「お帰りにどうぞ」と親切にさそわれました。もちろん、帰りに5名でコーヒーを頂きました。ごちそうさまでした。

 2階は透析のベッドがフロアーを埋め尽くしていました。60床あるそうです。「水が大切なんですよ」と説明してくれました。3階は介護の老人保健施設で、4階はサービス付きの高齢者向け住宅でした。この住宅のお値段を聞いてみたら、「家賃がン万円」でそこに光熱費や管理費、さらに食費代まで加えるとつきに20万ほどとのこと。ウ~~ン、わたしには手が出ません。Img140

 5階はフィットネスクラブで、いろんなコースが設けられていました。6階はデイケアで学校やキッチンなどのスペースが設けられていて、作業療法士の方が説明してくれました。陶芸体験コーナーがあって幹事の一人が挑戦しましたが、「作品はくれないンだって…」と残念がっていました。

 7階まで上がったんですが、レストランを見たかったのに「人がいっぱい」ということであきらめ、1階まで戻ってコーヒーを頂いたという次第です。係の人がいっぱいいて、みなさん親切に説明されていました。

 こういった複合施設は、住宅事情によって自宅で介護が難しくなり、これから需要が増えると思います。石川橋は、名古屋市大病院や八事日赤にも近く、医療と介護とが有機的に結びつくことでしょう。

 でも、守山区では、今後複合施設も必要になってくるでしょうが、当面は総合病院が必要であることに変わりはありません。医療の供給側である医療法人いつき会と、需給する側の地域との間に食い違いが起きないように、守る会では病院局を含めた3者での懇談あるいは協議をする必要を感じています。病院局では、「石川橋のオープンがすんでから」と述べていますが、一刻も早くすりあわせをした方がいいと思います。

2012年11月 8日 (木)

おしゃべり喫茶にようこそ!

 こんにちは、 幹事のくれまつです。

 11月7日、“私たちの守山市民病院を語ろう”と守山生涯学習センター喫茶コーナーの一角をお借りして、「おしゃべり喫茶」を行いました。

 譲渡先が決定した中で、守山市民病院の行く末を心配している地域のみなさんと、コーヒーでも飲みながら気軽に病院のことを話しませんかと、地域にチラシでご案内しました。
Dsc_0017_307x450_2チラシをごらんになって、「いっぺん聞きに行こう。」と東山町からこられたお二人のご婦人、妻が公立病院の看護師だった方、地域の区政協力委員長を勤められた方、21年前に病院の前のマンションに引越してきたという方など、14名の方が参加しました。

 〇守る会から、守山市民病院の譲渡先が犬山の医療法人いつき会に決まり、その事業計画や、いつき会の資料などを説明して、最初に一言ずつ、自己紹介をしていただきました。

 (Oさん):守山市民病院を作るときから知っている。婦人科の吉川先生は有名な先生だった。民間譲渡になるということだが、何とかしたいと思ってきた。

 Kさん):私はタクシーの運転手で、守山市民病院から東市民に送る患者さんや、職員が増えている。譲渡については、その後、名古屋市がどれだけかかわるのか、勝手にやれでは許されない。

 Hさん):東山町に住んでいます。チラシを見て、きました。当時の守山市民は婦人科ははやっていた。

 (Mさん):いつき会の事業計画を見ると産科が入っていない。守山市民病院の産科は全国でも屈指のケアで有名で、私も2人守山で生んだ。娘がお産することになり、東市民に決めた。個人病院の出産費用は、倍近く高い。身近で産婦人科があってほしい。

 (Aさん):整形外科に今かかっている。同じ日に、皮膚科にもかかれる。総合病院は便利だし、器械も揃っている。そういう病院でなくなるのは困る。
・・・民間譲渡で総合病院ではなくなることについて心配な思いを語られました。

 〇いつき会がきちんと守山区民の要望にこたえて、病院を充実させていくことができるのか? 名古屋市は、いつき会とどう関わるのか?

 このことが名古屋市に聞きたいことであるとして、守る会は5日、病院局に行きました。その話を事務局長の臼井さんが説明しました。

 「名古屋市は見守るだけで、市が医師を派遣したり、経営的な援助などは、民間だからできない。災害医療活動拠点に位置づけるということは、病院局の仕事ではない。」という返事だったと報告しました。

 また、区内の市議には民間病院も災害医療活動拠点に定めるために、法律を作ることなど検討してもらいたいと、要望しているが、良い返事はいまのところないということでした。

 〇医療法人いつき会について、どんなところ?

 (Kさん):いつき会を調べたが、介護・老人施設などを中心に運営しているところじゃないか?自分の施設の入居者のための病院をめざしているのじゃないか? 療養病床である。普通の病院ではなくなる。名古屋市は結局、東部医療センター、西部医療センターの2つの病院にしてしまった。市長と病院局長の責任が問われる。老人介護を中心に運営しているところだから、病院経営を主に考えているところではない。根本の考えが違う。

 〇どうして、医者が足らないのか?

 そもそも、名古屋市が市民病院の医師を確保できずに、民間に放り出したわけですが、「大学の定員とか増やしていないの?」という質問。

 これについては、国が医療費抑制の政策をとってきたので、ヨーロッパとか外国に比べて医師不足になっている。病院の勤務医が長時間労働であるという問題もある。厚生労働省の公立病院の縮小・統合方針もあり、公立病院の統廃合がすすんでいることも原因。

 〇これからどうするか、みんなで知恵を絞って?

 というところで、「守山区の人はとなり近所でいろいろと言われるといやだから、口に出して言う人は少ない。が、自分は、へっちゃらだ。名古屋市が民間に病院を丸投げするのは許されない。納得いかない。」という意見が出て、こうした「おしゃべり喫茶」をまた来月も第一水曜日、125日午前10時から行うことを確認しました。

 ◎幹事の感想。

  病院の近くで病院を利用されている方が、10人近く来られて、率直な意見を伺うことができて、本当に良かったなと思いました。